5日、東京競馬場でNHKマイルC（GI、芝1600m）が行われる。
今年は2歳GIを制したアスコリピチェーノ（牝3、美浦・黒岩陽一厩舎）、ジャンタルマンタル（牡3、栗東・高野友和厩舎）が参戦する豪華メンバー。武豊騎手騎乗のボンドガール（牝3、美浦・手塚貴久厩舎）も虎視眈々と2強斬りを目論む。
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■NHKマイルCは波乱の歴史
過去10年データのNHKマイルCをみると、1－2番人気の決着はわずか一度。グランアレグリア×アドマイヤマーズという盤石の布陣でもワンツーフィニッシュは叶っておらず、フルゲートに夏を思わせるような暑さと、この時期の東京マイルGIの難しさが浮き彫りになるような数字と言えるだろう。
一昨年は4番人気ダノンスコーピオン、昨年は9番人気シャンパンカラーと人気の盲点にある穴馬の勝利も珍しくない本レース。にわかに漂う波乱の香り……そこで浮上するのが短期免許を取得し参戦中の“雷神”J.モレイラ騎手（40）だ。
■東京マイル巧者のJ.モレイラ
40歳を迎えた同騎手の実績はいまさら説明不要か。今年の成績は先週終了時点で【12.10.2.20】、そのなかには桜花賞のステレンボッシュ、阪神牝馬Sのマスクトディーヴァ、アーリントンCのディスペランツァも含まれている。馬群を縫うように捌き、そのまま突き抜けるのが勝ちパターンだ。
ここで特筆すべきは東京マイルの成績。先週終了時点での東京芝1600m成績は【9.9.3.7】馬券内率75.0％。人気馬に跨る機会が多い点を差し引いても、そう簡単に叩き出せる数字ではないだろう。
今回騎乗するゴンバデカーブース（牡3、美浦・堀宣行厩舎）はホープフルSを取消後の復帰戦。ローテーションの不安こそあれ東京マイルでボンドガールに楽勝の事実は見逃せないし、先週終了時点でJ.モレイラ×東京芝1600m×社台ノーザン系クラブ馬の成績は【3.3.1.1】馬券内率87.5％。余談だが、5月6日（月）にルイス・ネリとのビッグマッチを控える井上尚弥のKO率88.5%に匹敵するとんでもない数字だ。
土曜昼時点で単勝オッズ4番人気、10倍前後のゴンバデカーブース。東京マイルを得意とする騎手替わりで配当妙味ある1頭と捉えられそうだ。
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（SPREAD編集部）
